ステップ 03 / 07

権限とコネクション

顧客との会話は必ず同じ問いに行き着きます。これは誰が見られるのか、AIエージェントはそれで何ができるのか。役割の異なる4つのレイヤーがあります。落とし穴は、チャンネルを読めることと、そのAIエージェントを使ってよいことが別だという点です。

このステップで扱う4つのレイヤーを、製品画面で見たところ。

ワークスペースの全体像

人とAIエージェントは、ルームで一緒に働きます。アプリは、その仕事を話しているルームに置きます。外部アカウントは、ワークスペース全体ではなく、人またはエージェントに紐づけます。この構成で、閲覧範囲と利用権限が決まります。

エージェント:参照できる情報と、利用できる人

エージェントは、作業中のスレッドの会話をそのまま参照します。直前のやり取りを言い直さなくても話が続くのは、この既定の動作があるためです。スレッドの外については、参加しているルームを必要に応じて検索します。参加していないルームの情報は参照できません。

これとは別に、Accessでそのエージェントを使える人を指定します。何を参照できるかと、誰が使えるかは、別々に管理する設定です。

環境変数とエージェントの権限。 エージェントが使う環境変数も、権限設定の一部として管理します。エージェントを使える人と、そのエージェントが実行時に使える設定は、別々に確認します。

会話の文脈、ルーム内の検索、エージェントの利用権限は、それぞれ別の設定です。
エージェントのアクセスリスト

誰が、このエージェントを使える?

同じワークスペースでも、呼び出せる人はエージェントごとに決めます。

Atlas共有の汎用アシスタント

ここに表示されたメンバーだけが Atlas と話せます

Maya Chenチームメンバー
✓
Leo Grantチームメンバー
✓
N
Nora Blakeチームメンバー
✓

3 人

Room で“チームの資料を要約して。”
Clio個人用アシスタント

ここに表示されたメンバーだけが Clio と話せます

Maya Chenチームメンバー
✓

1 人

ダイレクトメッセージで“会議の準備を手伝って。”
Fin財務の専門エージェント

ここに表示されたメンバーだけが Fin と話せます

Maya Chen財務チーム
✓
Leo Grant財務チーム
✓

2 人

#finance で“この仕入先の請求書を確認して。”
この3つはアクセスリストの例です。エージェントの種類を固定するものではありません。Room・App・Connection のアクセス権は別に確認します。

ルーム:公開範囲と、エージェントの検索範囲

公開ルーム(Public)は、ワークスペースの誰でも検索でき、自由に参加できます。非公開ルーム(Private)は招待された人だけが参加でき、招待されるまでは検索結果に表示されません。

エージェントにはもう1つの条件があります。検索できるのは参加しているルームだけです。公開ルームであっても、未参加であれば検索の対象にはなりません。

同じルーム一覧でも、人が見つけられる範囲とエージェントが検索できる範囲は別々に決まります。

コネクション:連携アカウントを使えるのは誰か

連携ごとに、利用できる人を指定します。自分のメールは自分だけ、予約用のカレンダーはチーム全体、という分け方ができます。

自分が依頼した作業では、エージェントは依頼者本人の連携アカウントを利用できます。このために共有の設定を行う必要はありません。エージェントに共有すると範囲が変わります。そのエージェントを使える他のメンバーも、エージェントを通じて同じ連携アカウントを使えるようになります。共有の前に確認したいのはこの点です。

もう1つ、画面上で分かりにくい点があります。ワークスペース全体への共有の対象は、あとから参加する人を含む人間のメンバーです。エージェントは個別に追加します。

Connectionsを開き、「···」からManage accessを選びます。

4つの問いと、答えの場所

設定答える問い決まり方
エージェント何を参照できるのか作業中のスレッドと、参加しているルームの検索
ルーム誰が見られるのか公開ルームは検索と参加ができ、非公開ルームは招待制
アプリとワークフロー何がデータを更新するのかアプリが置かれたルームの会話と、定期実行タスク
コネクション自分のアカウントを誰が使えるのか連携ごとに指定。自分の依頼と、共有先のメンバー
設定ごとに役割が分かれているため、確認する場所が1か所に定まります。

同じルームにいることと、エージェントを使えることは別

説明の場で最も多く確認されるのがこの点です。Accessは、そのエージェントを使える人を指定する設定です。非公開のエージェントも、ルームに参加して情報を収集できます。ルームを読むことと、質問に答えることは別の動作だからです。

同じルームにいるだけでは、そのエージェントのAccessには登録されません。Accessに登録されていない人は、そのエージェントから収集済みの内容を聞き出すことはできません。

MembersからエージェントのAccessを開きます。登録されている人だけが質問できます。

いま使っているツールにつなぐ

カンパニーハーネスは、実際の業務に届いて初めて意味を持ちます。チームが日々使っているアカウントをつなげば、すでに信頼しているエージェントもそのまま一緒に働けます。

ツール

Gmail、Slack、Notion、GitHub、Salesforce など3,000以上。一度つなげば、必要なエージェントが使えます。

アカウントとファイル

チームが実際に使っている受信箱、ドライブ、記録そのものを扱います。別の場所に複製を置くわけではありません。

自前のエージェント

すでに Claude や Codex を使っている場合は、 外部エージェントとして参加させる ことができます。ここまでに挙げた仕組みもそのまま使えます。

Connections と自分の API キー

Connection は外部アカウントやサービスへのアクセスです。同じ Room にいても、そのアカウントを使えるとは限りません。

直接の権限
必要なエージェントに Connection を許可します。人へのワークスペース共有は全エージェントへの許可ではありません。
委託
対応する Connection は、アクセス権を持つ人の委託で利用できます。エージェントの実行環境用の認証情報には直接の許可が必要です。
API キー
Connection として保存し、利用者を指定します。保存時は暗号化されますが、実行環境に注入されたキーを、許可されたエージェントが読める場合があります。
アクセスの取り消し
許可を削除し、他の直接許可や委託経路も確認します。すべての場所で停止するには提供元でも認証情報を失効させます。

サーバー側のツールはキーをエージェントに渡さず利用できます。ただし、すべての方式でキーが不可視とは限りません。決済用の認証情報は専用エージェントに限定します。

契約の受信から確認・支払いまでを、同じ Thread で見る例。デモを全画面で開く ↗

決済の例で示す権限

Room、エージェント、Connection のアクセスは個別に確認します。App の公開範囲も別の境界です。

契約を読む
Fin はファイルのある Room、または外部 Connection へのアクセスが必要です。
法務に依頼
Erich は依頼者から利用でき、その Room で作業できる必要があります。管理者でも非公開エージェントの制限は迂回できません。
決済アカウント
Fin に有効な Connection の利用権が必要です。Fin と話せるだけでは全アカウントを使えません。
承認
デモの二人確認は、このチームの手順です。標準の決済制御、金額上限、送金先制限ではありません。

Airwallex の手順はこのチーム固有の設定で、Kylon 標準の決済制御ではありません。顧客に約束する前に Connection の経路を確認します。App 公開やメール送信にはプラットフォームの承認フローがありますが、任意の決済 API に同じ制御が自動適用されるわけではありません。