業務フロー自動化としてのKylon

動く前に、案件の中身を読む自動化。

Kylonは、AIエージェントがチームの一員として業務に参加するワークスペースです。自社の業務文脈を読み、いま使っているツールの中で実際の作業を進めます。

動いている製品画面

チャンネルでの質問に、その場で結果が返る

このページが説明している場面です。業務がすでに置かれているチャンネルで質問すると、エージェントが参照した情報源を挙げ、同じ会話の中に結果が返ります。レポート、更新されたレコード、そして下書きのままのメール。担当者が承認するまで、何も確定しません。

製品自身のスタイルシートで描画したKylonの画面です。企業名、担当者名、数値はすべて架空のものです。

最初にエージェントを置く3つの業務

どれもチャンネルでの質問から始まります。繰り返すべき業務になった時点で、同じ作業をワークフローとして保存します。スケジュール、Webhook、レコードの変更で動き、実行ごとに履歴が残ります。

01

調査から報告書まで

取引先、市場、競合の名前がチャンネルに出ます。エージェントは情報源と、社内で持っているレコード、そして上のスレッドを読み、チームが議論する場所に報告書を書きます。

誰かが動く前に、担当者が報告書を読みます。

02

見込み客の反応から、確認済みの連絡まで

フォームが届くか、レコードが変わります。エージェントは相手企業を調べ、その取引先向けのCRMメモを書き、接続したメールボックスから、普段の言い回しで返信を用意します。

メールは下書きのまま待ちます。送るかどうかは担当者が決めます。

03

商談のあとの記録更新

商談メモと上のスレッドを読み、案件の状況、次の打ち合わせ、先方の懸念を、CRMの更新案としてまとめます。どの項目をどう書き換えるかを示したうえで、保存の前で止まります。

承認するまで、レコードは変わりません。

04

定例レポートをチャンネルへ

定期実行のワークフローが同じ4つの情報源をまとめ、前期比で要約を書き、誰も開かないフォルダではなく、数字が議論されているチャンネルに投稿します。

確認できなかった項目は、推計せずにその旨を書きます。

チャットボット、ルール、業務プロセス

業務プロセスは、長い回答ではありません。分岐し、そして止まります。

同じ考え方が、呼び方を変えて発表されています。StonlyのBusiness Process Agentsはチームの手順書に沿って動き、GPTBots.aiは確度の低い案件をオペレーターに引き継ぐ振り分けを発表しました(2026年9月22日)。Kylonでは、この形をワークスペースの4つの要素で組み立てます。

スキル:書いてある手順書のとおりに動く

チームの手順書をスキルやチャンネルのガイドラインとして置き、どのエージェントも同じものを読みます。

チャンネルの文脈:案件の中身で分岐する

スレッド、レコード、付与したアカウントを読んでから進め方を選び、参照した情報源を返信に示します。

承認:判断が要るところで止まる

社外への送信とレコードの変更は、承認カードか下書きで待ちます。根拠が足りない案件は担当者に戻します。

ワークフロー:繰り返しと記録

スケジュール、Webhook、レコードの変更で同じ業務を実行し、実行ごとの履歴が依頼のとなりに残ります。

何かに触れる前に

モデルは動けるようになりました。統制は別の判断です。

近年の主要モデルは、説明するのではなく作業そのものを行うと説明されています。フォームへの入力、顧客レコードの更新、調査と文書の作成です。OpenAIはGPT-6 Astraについてそう述べていますが、これはモデルの能力についての説明であり、御社のシステムについての説明ではありません。下の表にあるのは、どのモデルを使う場合でもチームが答えを出す必要がある項目です。Kylonではそれぞれがプロンプトの一文ではなく、ワークスペースの設定になっています。

OpenAIによるGPT-6 Astraの発表、2026年9月16日確認

決めること
設定する内容
確認できる場所
どのツールを参照できるか
所属するチャンネルと、付与したコネクション。アカウント単位で渡します
返信の中でエージェントが情報源を挙げ、付与は1件ずつ取り消せます
自分の判断で準備してよい範囲
読み取り、調査、要約、下書きは確認を待たずに進みます
宛先まで書かれた下書きがスレッドに残り、送信はされません
人を待つ操作
外部への送信とレコードの変更は、下書きか承認カードの状態で止まります
根拠と変更案が、承認ボタンと同じ会話の中に並びます
記録される内容
業務はスレッドで進み、繰り返す業務はワークフローとして保存されます
実行ごとの履歴が、きっかけになった依頼のとなりに残ります
止め方
ワークフローを停止するか、その手順が使うコネクションを取り消します
次の手順で実行が止まり、すでに下書きしたものは送信されていません

このページは特定のモデルへの対応を示すものではありません。ここに挙げた設定はワークスペース側の性質であり、そこにいるすべてのエージェントに同じように適用されます。

自動化したい業務
ルールがすること
エージェントがすること
問い合わせフォームが送信された
項目がCRMに転記され、全員に同じテンプレートが送られます
相手企業を調べ、その取引先向けのCRMメモを書き、返信を下書きします。送るかどうかは担当者が決めます
週次レポートの提出日
同じ4つのツールから、同じ表を手作業か定期書き出しで作り直します
定期実行のワークフローが4つの情報源をまとめ、要約を書き、それが議論されているチャンネルに投稿します
管理表のレコードが変わった
レコードの中身にかかわらず、設定された処理がそのまま動きます
何が変わったのかを読み、この案件に必要なことを、設定した権限の範囲で判断します
想定していなかった状況
実行が失敗するか、誤った手順が静かに完了します
その旨をチャンネルで伝え、判断を担当者に預けます

自動化の前に、エージェントが必要とするもの

  • スレッド:先にフォームを埋めるのではなく、その業務が話されているチャンネルを読みます。
  • レコード:管理表とテーブルがワークスペースにあるため、書き出しをせずに読み書きします。
  • ツール:GmailやSlackからSalesforce、HubSpot、Jira、GitHubまで、3,000を超えるサービスが接続されます。
  • メモリ:先月の決定が残っているので、実行のたびに説明し直す手間が減ります。
  • 権限:許可した範囲だけを参照し、影響の大きい操作は承認を待ちます。

結果が届く先

CRM
Salesforce · HubSpot · Pipedrive · Close · Dynamics 365
タスク管理
Linear · Jira · Asana · Trello · ClickUp · monday.com
ドキュメント
Notion · Google ドキュメント · Google スプレッドシート · Confluence
コミュニケーション
Slack · Gmail · Outlook · Microsoft Teams

使い方

  1. 01

    その業務がすでに置かれているチャンネルで、してほしいことを普通の言葉で伝えます。

  2. 02

    触れるツールを接続し、依存するレコードを指し示します。データを移す必要はありません。

  3. 03

    繰り返すべき業務になったら、スケジュール、Webhook、レコードの変更でワークフローとして保存します。

Kylonがしないこと

これは四角と線をつなぐ画面ではありませんし、どの業務にも向く道具でもありません。同じきっかけで毎回同じ手順を実行するなら、ルール型の自動化のほうが簡単で、動きも読みやすくなります。Kylonが向くのは、手順が案件によって変わり、結果を誰かが見る必要がある部分です。

よくある質問

AIワークフローとは何ですか。
業務の手順の中に、案件を読む、判断材料をまとめる、下書きを作るといった工程を組み込み、その部分をAIに任せる業務フローです。決まった条件で決まった処理を動かすルール型の自動化と違い、案件ごとの文脈を読んでから進め方を選びます。Kylonでは、チャンネルでの依頼から始め、繰り返す業務はワークフローとして保存し、社外への送信と記録の変更は担当者の承認を待つ形で組み立てます。
AI業務自動化は、どの業務から始めればよいですか。
1つの業務と、それを話しているチャンネル1つから始めます。問い合わせへの一次対応、資料の整理、報告書の下書きのように、読む量が多く、結果を人が確認できる業務が向いています。次に、その業務に必要なコネクションだけを付与し、エージェントに任せる範囲と担当者に戻す条件を決めます。同じ依頼を繰り返すようになった時点で、ワークフローとして保存します。
Zapier、Make、n8nとの違いは何ですか。
これらのツールは、あらかじめ定義した順序を実行します。きっかけがあり、毎回同じ処理が動きます。Kylonのエージェントは、その案件の文脈を先に読み、必要なことを判断し、結果を確認用に返します。すでに動いている自動化はそのまま使い、状況を読んでから動く必要がある部分にエージェントを置く形をおすすめします。
定期実行もできますか。依頼したときだけですか。
どちらもできます。チャンネルで依頼することも、スケジュール、Webhook、レコードの変更でワークフローを開始することもできます。実行には履歴が残るので、何がなぜ起きたのかを後から確認できます。
先にワークフローを組み立てる必要がありますか。
ありません。まず業務そのものを依頼します。その一部を繰り返すことになった時点で、ワークフローとして保存します。準備期間も、コードや設定ファイルも必要ありません。
エージェントが想定外のことをしないようにできますか。
権限を範囲で設定します。許可した範囲だけを参照し、影響の大きい操作は実行前に承認を待ちます。管理者、メンバー、エージェントは、それぞれ別の権限階層に置かれます。
自動で進める業務と、人が確認する業務はどう分けますか。
誤ったときの影響で分けます。社内で読む、調べる、分類する、下書きするところまではエージェントが進め、社外に出る送信と記録の変更は承認カードか下書きの状態で止めます。判断材料が足りない案件は、エージェントがチャンネルでその旨を伝えて担当者に戻します。止める位置は業務ごとに設定でき、承認のやりとりは会話に残るため、後から基準を見直せます。
営業の記録更新にも使えますか。
使えます。商談メモやスレッドから更新案を作り、どの項目をどう書き換えるかを示した状態で止まります。承認してから、接続したCRMのアカウント経由で反映されます。毎週の更新のように繰り返す作業は、ワークフローとして保存でき、実行ごとの履歴が残ります。
モデル自体がソフトウェアを操作できるようになれば、これは不要になりますか。
変わるのはモデルにできることで、ワークスペースが許可する範囲ではありません。フォームに入力できるモデルであっても、動作するためのアカウント、参照範囲の境界、社外に出る操作を見る人、そして何が実行されたかの記録は引き続き必要です。Kylonはこの4つを持っているため、モデルが進歩しても参照範囲を広げずに同じ業務を改善できます。

多くの業務は、固定された手順ではありません。

繰り返す部分は自動化し、案件によって変わる部分はエージェントに任せます。チャンネルの外に出るものは、担当者が承認します。

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