FDE 案件を届ける
FDE は、クライアントの要望を実際に業務が回るワークスペースに変える進め方です。検収できる形に範囲を決め、権限が崩れない構成で作り、引き渡した後も運用が続く状態にします。
検収できる形に範囲を決める
導入で揉める論点の多くは、範囲の話が後から出てきたものです。ヒアリング、範囲の線引き、検収基準は 1 つの作業であり、いずれもワークスペースを開く前に終わらせます。
実際に作業している人に聞く
決裁者だけではありません。毎週その業務を回している人が例外を知っており、その例外が、引き渡した後にアプリが使われ続けるかどうかを決めます。
現状の業務を書き出す
誰が、どの順序で、どのくらいの頻度で行い、どこで止まるか。これが構築の評価基準になる文書なので、数行ではなく 2 ページ程度を書く価値があります。
範囲の線をはっきり引く
今回に含むものと、次回に回すもの。次のフェーズを明示することが、それが期待として残り続けるのを防ぎます。
成果物を一覧にする
ルーム、エージェント、連携、アプリ、ワークフローを書き出します。クライアントが検収できるのは一覧であり、印象ではありません。
検収で流す処理を先に決める
動作すべき具体的な処理を、実データとクライアント自身のアカウントで、という条件まで含めて決めます。作った後ではなく、作る前に書きます。
引き継ぐ担当者を決める
こちらが離れた後にガイドラインを編集し、メンバーを追加し、実行履歴を確認する人です。決まっていない案件には終わりがありません。
案件が終わったと言えるのは、クライアント側の誰かが、こちらに連絡せずに変更できるようになったときです。
Kylon パートナープログラム画面より先に、権限と連携
Kylon の導入で納めるのはコードベースではなく、動いているワークスペースです。ルーム、エージェント、連携、アプリ、そしてそれらをつなぐワークフロー。引き渡し後に問題になるのはほぼ権限まわりなので、そこから作り、そこから検証します。
機能より先に権限
メンバー、役割、ルームの公開範囲、各エージェントが到達できる範囲。業務が回る最小限の権限にし、担当者が退任した場合の扱いまで決めます。
連携はエージェント単位で
メール、CRM、CMS、ダッシュボードなどは、ワークスペース全体にではなく、理由とともに個人またはエージェントに紐づけます。
運用ルールはガイドラインに置く
ルームの常設指示は、エージェントが返信前に読む場所です。クライアントの運用ルールはここに集まります。こちらが書くのではなく、一緒に書きます。
アプリは同じデータの上に作る
業務アプリはワークスペースの外に並べるのではなく、エージェントが扱っている文脈と記録の上に、ワークスペース内で構築します。
実行履歴の残るワークフロー
トリガー、追える実行履歴、そして人の承認が必要な箇所には承認ステップを置きます。中身を確認できないワークフローは使われません。
同じ手順で 2 回出せるように
ルーム、エージェント、権限、スキルは CLI から反映します。一度設計した構成を、次のクライアントで手作業で作り直さずに再利用できます。
完了とは、変更できる状態のことです
検収はメールではなくセッションです。合意した処理をクライアント自身のデータで、引き継ぐ担当者の前で実行し、こちらが作ったものを変更できる状態にして離れます。
検収処理を一緒に流す
範囲に書いた処理を、実データで、担当者の前で実行します。ここで出る問題は、2 か月目に見つかる同じ問題よりはるかに安く直せます。
全員ではなく担当者を育てる
メンバーを追加でき、ガイドラインを編集でき、実行履歴を読め、何が変わったか説明できる人を 1 名。他の方はその人から学べます。
構成図を渡す
何がどこにあり、どの連携が誰に紐づき、処理が失敗したときに何をするか。1 ページのこれが、1 日の研修より役に立ちます。
保守の範囲を合意する
こちらが見るもの、クライアントが見るもの、変更依頼の届け方。ここが曖昧だと、終わったはずの案件が終わらなくなります。
最初の変更を予約する
数週間後に、小さなものを 1 つ。引き渡しが機能したことの確認になり、次の案件はたいていここから生まれます。
学んだことを残す
この構築で出た例外と近道が、次回の見積もりと導入を速くします。
白紙のワークスペースから始めるわけではありません
業務別と業種別の構成、製品リファレンス、そして設計し直さずに開いて調整できるテンプレートが揃っています。
検収まで完了したクライアント案件 1 件と、クライアント側で引き継ぐ担当者の氏名。
見積もりの前にご相談ください
クライアントと業務内容をお知らせください。まだ変更しやすい段階で、範囲と検収基準を一緒に確認します。