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Seedance 2.5の使い方|参照素材・場面設計・音声指定で動画プロンプトを組み立てる方法【2026年最新】

Seedance 2.5の公式ガイドをもとに、参照素材の役割分担、30秒動画の場面設計、連続性の指定、音楽・効果音・会話・字幕の書き分けを解説します。

つきのこ
つきのこ
ソリューションエンジニア · 17分で読める

結論: Seedance 2.5では、動画の見た目を一文で説明するより、参照素材の役割、場面ごとの変化、維持したい条件、音声を分けて指定する方が、意図をチームで共有しやすくなります。

公式ガイド

この記事のプロンプト構成と記述例は、ByteDanceが公開した上記2つの公式ガイドを一次情報として参照しています。

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この記事の要点

  • 参照画像、動画、音声には、それぞれ何を引き継ぐかを明記する
  • 30秒の動画は、場面ごとに一つの変化と見える終了状態を置く
  • 人物、商品、位置、向き、音声の関係を連続性の条件として指定する
  • 音楽、効果音、会話は記号を使って書き分けられる
  • 日本語の会話は、言語と話し方を会話文の前に指定する

Seedance 2.5とは

ByteDanceは2026年7月31日、動画生成モデルSeedance 2.5を公開しました。公式発表では、1回の生成で最長30秒の音声付き動画を作成でき、複数回の延長、画像・動画・音声の参照、タイムスタンプを使った編集に対応すると説明しています。

注目したいのは、長さだけではありません。公開されたユーザーガイドとプロンプトガイドには、参照素材をどう割り当てるか、複数の出来事をどう場面に分けるか、音声と画面上の文字をどう扱うかが具体的に書かれています。動画生成を繰り返し使うチームにとって、こちらの方が実務に直結します。

まずは指示を6つの要素に分ける

公式ガイドは、プロンプトを「被写体」「行動または出来事」「場面と環境」「見た目の表現」「カメラ」「音声」の組み合わせとして整理しています。必要な要素だけを使えますが、項目を分けると、企画意図と修正箇所を確認しやすくなります。

  • 被写体と出来事。誰が、何を行い、何が変わるかを決める
  • 場面と環境。場所、時間帯、背景、被写体同士の位置関係を説明する
  • 見た目の表現。光、色、素材感、映像の質感、雰囲気を定める
  • カメラ。画角、カメラ位置、動き、切り替え、注目する対象を示す
  • 音声。会話、話し方、環境音、効果音、音楽を分けて書く

参照素材には役割と除外条件を書く

画像、動画、音声を添付しただけでは、どの要素を使うかが曖昧になります。公式ガイドでは、素材ごとに引き継ぐ要素と、持ち込まない要素を言葉で指定する方法を勧めています。

@Image 1は商品の正面形状、素材、ブランドカラーを定義する。背景は使用しない。@Image 2はスタジオの配置と午後の光を定義する。人物は使用しない。@Video 1はカメラの速度と手の動きを定義する。人物、服装、場面は使用しない。

出典: Seedance 2.5 Prompt Guideをもとにした記述例

このように書くと、商品画像は形と色の参照、撮影動画は動きの参照として扱えます。素材に写った背景や人物を意図せず引き継ぐ可能性も抑えやすくなります。商品を複数の角度から見せたい場合は、同じ商品を写した別角度の画像であることを明記し、動画内に同じ商品が一つだけ存在する条件も書きます。

30秒動画は場面と終了状態で設計する

複数の出来事を含む動画では、一つの場面に一つの主な変化を置きます。そして、その場面の終わりに画面上で何が見えるかを指定します。これが次の場面の出発点になります。

場面1。初期状態は、淡い木の机に折りたたまれたオリーブグリーンのデスクライトが置かれていること。主な出来事は、手がライトを開いて机の方へ向けること。終了状態は、ライトが左を向いて立ち、まだ点灯していないこと。

出典: Seedance 2.5 Prompt Guideをもとにした構成例

次の場面では、「同じライト、机、左向きの位置、カメラ側を維持する」と書いてから、新しい行動を追加します。たとえば点灯と書籍の配置です。場面ごとの終了状態を決めておくと、レビュー時にも、どの段階の指示を直すべきかを切り分けられます。

連続性は独立した条件として指定する

「同じ雰囲気で続ける」だけでは、確認項目として不足します。公式ガイドは、人物の同一性、人数、服装、小物を持つ人、空間の向き、音声の関係を連続性として明記する方法を示しています。商品紹介なら、商品形状、色、ロゴの扱い、机の位置、光の方向も追加するとよいでしょう。

  • 人物の同一性と人数
  • 服装と商品・小物の所有関係
  • 画面内の位置と左右の向き
  • 商品形状、色、素材、ロゴの扱い
  • 環境音と会話のつながり

動画を延長する場合は、先に既存動画の最後のフレームにある状態を整理します。その後に、新しく加える行動だけを書きます。前の場面を改めて説明し直すと、設定が変わる可能性があります。

タイムスタンプは重要な切り替えに使う

通常の物語では場面による指定が基本です。入場、退場、商品切り替え、カメラの切り替えなど、時間が重要な部分だけを秒数で指定します。

0から5秒。机の中央にライトだけが置かれている。手が入ってライトを開く。終了状態は、手が画面から出てライトが立っていること。5から12秒。ライトを点灯し、カメラが机を横切って書籍へ移動する。終了状態は、開いた書籍に暖かい光が届いていること。

出典: Seedance 2.5 Prompt Guideをもとにした時間指定例

音楽、効果音、会話を分けて書く

Seedance 2.5は自然な文章でも音声を指定できます。さらに公式ガイドでは、音楽を丸括弧、効果音を山括弧、会話を波括弧で区別する記法を紹介しています。音声設計を別レイヤーとして扱いやすくなります。

(控えめなリズムのピアノが背景で流れる)[ライトのスイッチが一度だけ鳴る] 会話言語: 日本語。落ち着いた自然な日本語で、案内役が話す: {今日は、作業に合う明かりを選びます。}

出典: Seedance 2.5 Prompt Guideをもとにした音声指定例

日本語以外の会話を使う場合も、会話の前に言語を指定します。英語なら、英語の種類や話し方も併記できます。画面上に正確なブランド名や文字を置く必要がある場合は、生成に任せきりにせず、実際のロゴや文字素材を編集工程で合成する方法を検討します。

公開デモから見る、実際の試し方

公式資料は、機能と指示の書き方を確認する一次情報です。一方、公開されているクリエイターのデモは、実際にどの条件が試されているかを知る材料になります。ただし、投稿1件で再現性、生成回数、採用までの費用は判断できません。投稿は検証の出発点として扱います。

日本語の会話を試したデモ

チビクロ🧩AI錬金術士の投稿では、食レポ形式で日本語の話し方を試しています。日本語の会話では、プロンプトに会話言語と話し方を先に書くという公式ガイドの考え方を確認するのに向いた事例です。

30秒のワンテイクと費用を記録したデモ

タナベ | AI動画 × マーケティングの投稿は、30秒のワンテイクとプロンプト、生成費用の目安を共有しています。長い動画ほど、指示だけでなく、試行回数と確認工数を含めて企画する必要があることが分かります。

音源参照と長尺の課題を記録したデモ

ヤノの投稿は、音源を参照素材に使った長尺のミュージックビデオ実験です。投稿内では、場面のつながりや人物の一貫性に残る課題も説明されています。成功例だけでなく、どこで崩れたかを残すことが、チームの制作記録として重要です。

英語圏で参照されているデモ

英語圏では、長いプロンプトの構成、参照画像での人物維持、少数素材による商品テストが多く共有されています。時間操作とカメラ指定の例参照人物を使う旅行動画の例箱と靴の画像を使う商品テストは、指示と素材の役割を見比べる参考になります。

デモを評価するときは、参照素材の役割、人物と商品の連続性、時間指定どおりの動き、会話と音の関係、生成後の編集有無、採用に至るまでの試行回数を確認します。見栄えのよい1本だけで、日常的な制作の品質や費用を判断しないことが重要です。

制作から承認までの実務フロー

1. 参照素材を先に整理する

繰り返し登場する人物、商品、場所、小物、動き、声や音楽を分けて用意します。公式プロンプトガイドでは、画像は最大30枚、動画は最大10本、音声は最大10本を入力できます。一方で、推奨される素材数はそれより少なく、素材を増やせば安定するとは限りません。各素材に役割と除外条件を書きます。

2. 場面台帳を作る

各場面について、開始時の状態、主な出来事、画面で確認できる終了状態を一行ずつ記録します。3場面の動画なら3行に分けます。修正時に、前の場面を崩さず次の場面だけを見直しやすくなります。

3. 生成で扱う要素と編集で扱う要素を分ける

動き、場所、雰囲気、自然な環境音、物語の進行は生成で扱います。正確なロゴ、商品ラベル、画面上の文字、法務確認が必要な表現、行動を促す文言は、承認済み素材を使う編集工程で扱う方法を検討します。

4. 場面台帳に照らして確認する

見栄えだけで判断せず、同じ商品か、人物は変わっていないか、左右の向きは保たれているか、音は行動に合っているか、終了状態は計画どおりかを確認します。使った参照素材と変更した指示も記録します。

5. 使える部分を残したまま修正する

公式発表では、時間を指定した編集、背景の置き換え、カメラ視点の編集、参照素材を使う編集が紹介されています。すでに確認済みの部分を保ったまま局所的な修正ができるかは、実際の素材で事前に試します。

6. プロンプトと検証記録を再利用する

プロンプト、参照素材の役割、生成物、確認メモ、最終編集、利用条件を一か所に保存します。次の動画制作で、担当者の記憶だけに頼らず、承認済みの条件から始められます。

参考文献と情報の扱い

この記事では、公式発表は提供元が公表した機能として扱い、公開デモは試し方や失敗例を知る材料として扱います。公開デモだけで、毎回の品質、生成速度、価格、採用までの費用を断定しません。制作判断では、自社の素材と同じ評価基準で試し、試行回数と採用率を記録してください。

Seedance 2.5とMiniMax H3をどう見るか

MiniMaxも同日にH3を公開しました。H3はテキスト、画像、動画、音声をまとめて理解するマルチモーダル生成モデルで、最長15秒、2K解像度、ステレオ音声の動画生成を掲げています。さらに、モデルの重みを公開する方針も示しています。

両者を単純に同じ製品として比べるより、制作工程で見比べる方が実用的です。Seedance 2.5の公式ガイドは、複数参照、場面設計、延長、編集の指示をどう書くかまで公開しています。H3は、統合されたマルチモーダル理解とオープンウェイトの方向性を強調しています。チームでは、デモの印象だけでなく、企画書を再利用できる指示へ変換できるかを確認する必要があります。

チームで使うための準備

  • 参照素材、除外条件、場面、連続性、カメラ、音声を含む動画ブリーフを用意する
  • 商品画像、ロゴ、画面素材、話し方のルールを共有ナレッジにまとめる
  • 出力を場面単位で確認し、どの素材や指示が結果に影響したかを記録する
  • 正確な文字やロゴは、生成映像と編集で加える素材を分けて管理する

まとめ

Seedance 2.5で重要なのは、30秒という長さだけではありません。参照素材に役割を割り当て、動画を場面と終了状態に分け、維持したい条件を独立して書き、音楽、効果音、会話を分けることで、動画の指示をチームで確認しやすい制作資料にできます。

動画制作の指示、承認、素材管理をチームで整理したい場合は、KylonのAIワークスペースについてご相談ください。

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